報告者=国際交流次長・堀井 忠
6月18日よりバングラデシュを訪問しました。今回は、残念ながら保育士の参加がなく、国際の担当者、裕村先生と堀井、そして通訳の方の3名で参りました。もうすぐ雨季に入る、そんな季節の変わり目を迎える気候でした。バングラデシュは季節が6つあるそうです。バングラデシュの人々は、乾燥季や雨季などで咲く花や、できる果物の違いにより季節を身近に感じているようです。私達が訪問した時期は、ジャックフルーツの取り入れの最盛期でした。リキシャに満載して、田舎の穴ぼこ道を運ぶ姿は、必死に生活をしているこの国の人たちのアエギを感じます。バングラデシュには、高い山はありません。多くがデルタ地帯ですので、どこまでも平地が続いているという感じです。水田には伸び始めた稲が青々と風になびいています。子ども達が今夜の食卓に載せるのか、大きな網で魚を追いかけています。市場に並ぶ魚は、遠くまで続く田んぼの中にある、養殖池で育てられます。大きな男達が3-4人で池に首までつかりながら、仕掛けを巻き上げています。私達外国人にはのどかに見える風景も、この国の人々には生きていくための過酷な労働なのでしょう。大人達が必死に頑張っています。子ども達はその背中をいつも見つめています。だから子ども達もけなげに一日一日を過ごしています。小さな子どもは、少し大きな子ども達の中で育ちます。そんな中で保育は、とても楽しい時間なのかもしれません。訪問するプレスクールの子ども達は、どの子も目を輝かせて、歌ったり踊ったりしています。日本キリスト教保育所同盟のバングラデシュ支援5カ年計画は、2011年に最終の年度を迎えます。この間に19棟~20棟保育小屋が建設される計画です。中には3か所の特別な個別の寄付による保育小屋の建設もあります。来年のバングラデシュの保育を支える旅にどうぞ皆さんご参加ください。